2011/11/23

懐かしき、FMラジオのエアチェック

僕にとって中学~高校~大学(80年代)は、常に生活の中に音楽、特に洋楽がありました。CDレンタルなどない時代、FM放送を録音する、いわゆる「エアチェック」が貴重な音源でしたね。

6時からは「夕べのひととき」
9時からは「サウンドストリート」
11時が「クロスオーバーイレブン」
新聞のFM欄でオンエアされる曲をチェックして、放送時間になると居間のステレオの前に陣取り、カセットテープをREC&ポーズ状態にして、目当ての曲がかかるのをひたすら待つのです。
サウンドストリートはロック系の渋谷陽一
テクノ系の坂本龍一、ちょっと渋目の曲は
ピーター・バラカンなんかをよく聴いてました。
(うーん、なつかしいなぁ・・・)

そんなわけで、目当ての曲をエアチェックするわけですが、曲がフェードアウトするときは、録音を止めるタイミングが難しくDJの声が入ったりする、なんてこともよくありましたね。

でもそれはまだいいほうでした。
難しいのはクロスオーバーイレブン・・・。
津嘉山正種の渋い低音で始まる伝説の番組で毎晩違ったショートストーリーとアダルトな洋楽が心地よい番組です。

スクリプト(ストーリー)と曲がほぼ交互に繰り返されるのですが
その「ほぼ」がくせものです。
次は曲だと確信し絶妙なタイミングでRECスタート。
と思ったら、「スクリプト」が流れはじめるのです・・・。

テープには曲だけを入れることにしていたので
声が入ると非常にあせります。
あわててテープを巻き戻し、
前の曲のエンディングに合わせ、
再び次の録音に備えるわけですが
そんな作業であたふたしている最中に目当ての曲が流れ始める・・・
なーんてこともしばしばありました。

でも、そんな苦労を重ねながらエアチェックしたカセットテープ。
20年以上たった今でも僕にとっては大切な思い出なのです。

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