「カーテンのいらない家」４

「縁側」と「中庭」と「続き間」のあるコンパクトな家


昨年末、新潟市西区で2016年最後の新築住宅の引渡しが終わりました。

目隠し塀に囲われた中庭が周囲からの視線をさえぎり、住宅街にありながらもプライバシーを守りつつ開放的な日常生活を提供します。

南北に抜ける風、「畳の間」の低い視線、縁側での「ひなたぼっこ」。
日本人が記憶の中にもっている感覚を現代生活に当てはめ、懐かしさの中に現実的な機能を組み込みました。

コンパクトですがゆったりとした時間が流れる住宅です。

 

必要な時に仕切ることができる障子戸は、開放的な間取りの中でも家族それぞれの居場所を可変的に生み出すことができるとても便利で情緒あふれる仕掛けです。

「茶の間」に対面するキッチンは座の生活に視線を合わせるため床が１段低くなっています。

開け放てば縁側も入れて１６帖となる「畳の間」は、現代の新築の住宅ではほとんど見ることのない「続き間」に変身します。