2011/12/31

ばあちゃんと観たエイリアン

ギーガーの画集
数あるSFホラーの中でも、名作と呼ぶにふさわしい 「エイリアン」。
衝撃的な映像と緊迫したストーリー、独特な世界観がぐいぐいと迫ってきます。

その雰囲気の源はH.R.ギーガーのコンセプトデザイン。
原画を集めた画集を見たことがありますが、
生命体の骨格と冷たい機械の融合をモチーフにした
ある種のエロティシズムさえ感じさせるデザインです。


監督は巨匠リドリー・スコット。
1979年ですから、今から30年も前の作品ですが古さなどまったく感じさせません。
静かに流れるストーリー、思いもよらない展開。それまでのSFホラー映画の常識をくつがえしたと言っても過言ではありません。

僕が始めてみたのは中3のころ、正月休みでばあちゃんちに泊まっていたときのことです。
ちょうど今頃のはなしです。深夜に、なぜかばあちゃんと二人で見た記憶があります。
小さなブラウン管のTVでしたが、その迫力は半端じゃありませんでした・・・。


この映画で主役のリプリーを演じたシガニー・ウィーバーは強い女のイメージにぴったり。
逃げ場のない宇宙船のなかで、背後から迫るエイリアンは、たった一匹でも「ちょーこえー!」って感じでした。


とはいえ、僕にとってはエイリアンもさることながら、イアン・ホルムの演じる、あの、アンドロイドの暴走シーンが最高に怖かったのでした・・・。

2011/12/30

「ニキータ」 から 「レオン」

サム・ライミのシンプルプランで久しぶりに出会った美しいブリジット・フォンダ。
(イージーライダーでおなじみのピーター・フォンダの娘さんです)
彼女が映画「アサシン」のなかで演じたのは孤独な女暗殺者でした。
これは、フランス映画の「二キータ」をハリウッドでリメイクした作品です。

オリジナルの「ニキータ」とは・・・
麻薬におぼれ、終身刑となった少女ニキータ。(アンヌ・パリロー)
政府の元で訓練をうけ、暗殺者として生まれ変わります。
ある程度の自由も与えられるのですが、そこはやはり殺し屋稼業。
細身の身体にこたえる過酷な仕事が待ち受けています。
プロの殺し屋とはいっても、ひとりの孤独な人間。
その重圧に耐えられるのでしょうか・・・。



「ニキータ」では、切ない殺し屋の悲哀をうまく描いたリュック・ベッソン監督。
この作品を撮った彼は、その後あの名作「レオン」をつくります。
僕の大好きな映画のひとつです。

無口で腕は超一流、孤独である意味まじめ。常に淡々と仕事を進めるレオン。ふとした瞬間にちょっとお茶目な部分とやさしさが見え隠れします。
麻薬がらみのトラブルで家族を悪徳警官に殺された10代の少女マチルダ。(演じるのはまだ幼さの残るナタリー・ポートマンです)
同じアパートに住む彼女ををかくまうことになったレオンでしたが・・・。

不器用な殺し屋レオンと幼いマチルダの純愛を、ハードなアクションで包んだ傑作です。
麻薬中毒の刑事役のゲイリー・オールドマンもすごい迫力です。リュック・ベッソンの作品の中では、彼はいつもぶっ飛んでますがここでもやはり見せてくれてます。

ジャン・レノ演じるレオン。まさにはまり役でした。
(まさかドラえもんになるとは・・・嫌いじゃないですが)

エンディングで流れるスティングのシェイプ・オブ・マイ・ハートが、これまた泣かせてくれる、最高のエンターテイメント作品です。



2011/12/29

サム・ライミがこんな映画を撮っていた

80年代始めにカルト的な人気となった
「死霊のはらわた」、で衝撃的なデビューを飾ったサム・ライミ監督。
斬新なカメラワークと、B級ホラー感たっぷりのつくり
ちょっとおバカな感じさえもただよう
ノンストップ・ジェットコースター的・スプラッター・ホラー(?)でした。

デビュー当時から独特な色彩感覚が特徴で
90年代に撮られたちょっと暗~いヒーロー(その名も「ダークマン」)も
そんなダークでカラフルな雰囲気が印象的な映画でした。
後にその斬新な映像がうけてか、スパイダーマンの監督となりましたが
その前に撮られた作品がこの「シンプルプラン」だったのです。

裕福ではないけど田舎町でまじめに仕事をしもうすぐ子供も生まれるという幸せな暮らし。兄と友人の3人でたまたま見つけた訳ありの大金。予想外の展開に自分を正当化しながらも次々と泥沼へはまっていく男・・・。
ジャンルでいえばホラーではなくサスペンス系といったところでしょうか。たまたまBSで撮ってあったものを、内容も知らないまま見はじめたのですがどんどんと引き込まれてしまいました。

最後に監督がサム・ライミだとわかり、そのことにビックリ。
サム・ライミ=「死霊のはらわた」 =ノンスト・ジェット・スプ・ホラ
という図式しか頭にないものですから、こんな(いい意味で)地味~な
映画を撮っていたとは夢にも思いませんでした。
ちなみに男の女房役は、「アサシン」で美しい殺し屋を演じたブリジット・フォンダ。
久々という感じでしたがやっぱりきれーでしたね~。

2011/12/22

ターミネーター 「I’ll be back!」

ジェームス・キャメロン監督の「ターミネーター」を観たのは、大学に入った頃だったと思います。映画館でこれを観たときはほんとにはまりました・・・もともとサイボーグ系が大好きでしたから、子供の頃TVでみた「600万ドルの男」とか、「バイオニック・ジェミー」なんかよかったですね~。
ターミネーターの圧倒的な強さに追い詰められるサラ・コナー。反撃が成功しこれで倒したか?と思いきや、まだ生きているとわかったときの主人公の絶望感・・・果たしてサラ・コナーは逃げ切れるのか・・・

ターミネーターを演じたのは、「コナン・ザ・グレート」でその肉体美を披露したアーノルド・シュワルツェネッガー。未来から来た人間型の暗殺ロボットは、まさにはまり役で、一躍ハリウッドスターの仲間入りとなりました。
「I’ll be back!」 という決めゼリフもはやりましたね。これが似合うのは、今でもまたこの先もシュワルツェネッガーしかいないでしょう。
これぞまさにSF映画のおもしろさ満載という感じですが、以外にも低予算でつくられたにもかかわらず、監督のセンスで傑作となった作品です。

公開当時、エンドロールで監督のジェームズ・キャメロンという名前を知り、これはすごい人がでてきたなぁと思ったものでした。この日から彼は僕のもっとも好きな監督のひとりとなり、これ以降キャメロンの作品はすべて観ています。
「エイリアン2」 「ターミネーター2」 「アビス」 「タイタニック」 「アバター」など、みなさんもよくご存知の作品ばかりだと思います。

まさに期待を裏切らない天才ですね。

2011/12/13

ブレードランナーは愛に満ちている

リドリー・スコット監督の「ブレードランナー」を久しぶりに観ました。このあいだBSで放送されていましたよね。
ストーリーは2019年、レプリカントと呼ばれる人間そっくりの高性能アンドロイドが登場。その高性能さゆえに、感情を持つようになった彼らは、自分たちのアイデンティティーを守るために人間を襲う、という事件から始まります。

ハリソン・フォードが演じるブレードランナーのデッカードは人間に危害を加えるレプリカントを抹殺することが仕事です。見た目では人間と区別がつかないレプリカント。(本人でさえも自分がレプリカントだという認識がないものもいるのです!)
そんな純粋なレプリカントのレイチェルを好きになってしまったデッカード。はたしてレイチェルを捕らえることができるのでしょうか・・・


学生時代にレンタルビデオで見たときは、エンターテイメントとしてちょっと物足りない印象がありました。今思えば、それ以前に観たリドリー・スコットの作品である「エイリアン」的な緊迫感やアクションを期待しすぎていたためだったかもしれません。
20年経って観てみると、とても落着いて内容を感じることができました。今回観たのはファイナルカット版です。公開当時、製作サイドの興行的な意図で編集されたものを、監督自らが本来表現したかったものに編集し直したものです。そのせいもあるのでしょうか、実はこの映画は愛に満ちている!ということに気がついたのです・・・。

自分の使命とレイチェルへの感情とに板ばさみになりながらも、逃走したレプリカントを追うデッカード。追い詰めた廃墟でルトガー・ハウアー演じるレプリカントとの対決を迎えます。ここでのエンディングも実に意外な、愛に満ちた結末を迎えることになるのです。

iTunesへのリンクです
リドリースコットが数年後に作った「ブラック・レイン」にも通じる、ジメジメしたアジアの路地裏っぽい近未来の街並みが印象的な作品です。好き嫌いが分かれるとは思いますが、とても奥の深いSFカルトムービーです。

どこかで一度は聞いたことがあるブレードランナーのエンディングテーマ(曲:ヴァンゲリス) iTunesがインストールされている方は視聴してみてください。

2011/12/10

MINIとの出会い3 カミサンに感謝

運命的な出会いから2年、念願のMINIを購入する日がきました。当時二人の子供は中学生&小学生。本来ならワンBOXのワゴンを選ぶのが正解なのでしょうが・・・。にもかかわらず、この2ドアの小さな車にOKを出してくれたカミサンに感謝です。


早速MINI新潟のショールームで試乗させてもらいました。ミッションはマニュアル、色はソリッドのブラックと決めていましたので迷うことは何もありません。

当時、売れ行きも好調だったのでしょう、値引きはいっさいなし。購入後にいろいろと手を加えるつもりでしたので、車両にはあまりお金をかけられません。そんなわけで一番安いグレードを選びました。車両本体はかろうじて100万台。(ほとんど200万円ですが・・)安くはありませんが、BMWであることを考えればけっして高い買い物ではないはずです。

かくして我が家へやってきたMINI。あれから早くも6年が経ちました。なんやかんやトラブルはありますが、満足度99%。飽きっぽいこの僕が、いまだに他の車にはいっさい浮気せずに付き合えているところがすごい・・・。これからも長い付き合いになりそうな、そんな魅力がたくさんつまった車です。

2011/12/04

MINIとの出会い2 カミサン説得作戦

さて、私の中では完全にMINIを手に入れるつもりでいましたが、最大の難関はカミサンのOKをもらうことでした。いきなり正面きって突入しても、おそらく撃沈されるであろうことは学習済みです。まずはディーラーでカタログを入手、本屋でMINIのパーツの雑誌を買い込み、毎日ダイニングテーブルの上でそれをながめ無言のアピール。そんな日々がしばらく続きました。

MINIの発売から2年ほどが経ったころでしょうか、外堀もかなり埋まっているのではないかという期待を胸に、いよいよ作戦を実行に移すときが来ました。
「MINI、いいよねー」とか、
「車が2台あったほうが便利じゃない?」
などと、作戦と呼ぶにはちょっと物足りないかもしれませんが、埋めたはずのぬかるみに足をとられないように、慎重にことを進めました。

長期間に渡る根回しの効果でしょうか、そのころにはカミサンも心の準備ができていたのか 「もう決めてんるんでしょ・・・」という返事。 おっ、これはOKということか???
しめしめ、 作戦成功・・・