2003/12/31

すてることはむずかしい・・・

いらないモノがあると「これ、何かに使えないかな・・・」と、つい思ってしまいます。
ここでいういらないモノとは、日曜大工で余ったベニアのきれっぱし、宅配便を包んでいた梱包材、電源コードを留めていたビニール被覆の平べったい針金など、本来の目的を果たしお役御免となったモノ達です。

特に気にせずに処分すればよいのでしょうが、つい貧乏性がでるのか、たいがい悩んだ末に「これはとっておこう。」という結論になります。こんなものでも捨てられないのだから、当然家の中にはどんどんモノがたまっていきます。

「今すぐ使わなくても、いつかきっと使うときが来る!」 という祈りにも似た希望のもと、次々と用途不明のモノがたまっていくのです・・・。




しかし、たまにはそれらが役に立つときもあります。
日常生活の中の何気ない1コマで、ある目的を達成するために(といってもつまらないことだですが)、それらが必要となる場合がでてくるのです。

「そうだ、あれを使おう。」そこでうまくいった場合の何ともいえない充実感。
「やっぱりとっておいて正解だった。」

でも注意していないと我が家の最終処分係である"かみさん"に捨てられてしまいます。
「あら、いるんだったの?」・・・・・。そのようなつまらないモノ以外でも、最近はなるべくモノを増やさないように努力しています。



そもそもなぜモノが増えるのか?
私の普段の生活を考えてみると、モノが我家へやってくるパターンとしては2つのケースに分けられます。 「意識的に買う場合」 と 「予期せず手に入る場合」 です。

「意識的に買う場合」は、買う前に「これは我が家の生活に本当に必要か?」という目で見極めなければいけません。本当に必要でないモノはせっかく買ってもそのうちゴミになってしまいます。

いただき物や景品なんかで「予期せず手に入る場合」はなおさらです。
もらったときは少し得した気分になるのですが、本質的に必要としていなかった場合は、目新しさに慣れてくるにつれて、その存在価値が薄れ、最終的には不要となりその処理に困ってしまうことになるのです。
モノにとっては不運な結果といえるでしょう。

少なくとも「意識的に買う」という行為は、自分でコントロールできそうです。
新しいものやカッコいいものを見るとついつい欲しくなるものですが、買う前にもう一度考えてみましょう。「これがあれば便利」 という程度なのか、「これがないと生きていけない!」ほどのものなのか・・・。
「予期せず手に入る」ものでも、それを必要としないことがはっきりしているときは、場合によっては受け取らないという判断もあり得るのです。



しかし、すでに手元にあって使う可能性がまったくないモノは、いつまで持っていても結局はそのまま使わずに終わることが多いものです。

まだ使えるモノは、「リユース」(再使用)が理想的です。最近ではいろいろなモノが中古品として流通するようになっています。ある人にとって価値を失ったものでも、別の人にとって、あるいは見方をかえることで再び価値が生まれるというすばらしい仕組みだと思います。
壊れたものだって「リペア」(修理)することで使用可能となる場合もあります。ただ最近は修理費のほうが新品を買うより高くつく場合があり、そういう場合は困ってしまいます。なるべく修理して使うようにしよう!(反省をこめて・・・)
そのままで使えなくても「リサイクル」(再資源化)できるものもあります。ただ、再資源化できるからといって何でもリサイクルすれば全てが丸く納まるわけではありません。樹脂や金属を溶かすために消費されるエネルギーやその結果生ずる 「温暖化」 も無視できないからです。やはり完全に人生をまっとうした上で、モノたちにはリサイクルされてもらいたいものです。


リユース Re-use(再使用)、リペア Repair(修理)、リサイクル Recycle(再資源化)を「3R」というらしいです。モノを捨てる前にもう一度考えてみましょう。リペアの変わりにリデュース Reduce(ごみをへらす)という場合もあるようです。
そのまえに、本当に手に入れる必要があるのかどうか、もう一度考えてみよう。

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